「実家がお寺だから、結婚式はお寺で挙げたい」と考えているものの、情報が少なくて何から手をつければいいか分からず、お困りではありませんか?
お寺での結婚式は、教会や神社に比べて事例が少なく、どう進めたらいいか不安になるのも当然です。私も業界にいた頃、仏前式を検討するカップルから同じようなご相談を何度も受けてきました。
でも、ご安心ください。この記事では、仏前結婚式の基礎知識から費用、具体的な準備の進め方まで、元業界人の視点で丁寧に解説します。
この記事を読めば、仏前式の魅力と、あなたが「次に何をすべきか」が明確になります。
そもそも仏前結婚式とは?神前式との違い

まずは、仏前結婚式がどのようなものか、基本的な知識から見ていきましょう。他の挙式スタイルとの違いを知ることで、自分たちの理想に合うかどうかがより明確になります。
仏様とご先祖様に結婚を報告する儀式
仏前結婚式とは、その名の通り仏様の前で行う結婚式です。新郎新婦が出会えた「因縁」に感謝し、来世までの結びつきを仏様とご先祖様に誓う、というのが仏前式の本質的な考え方。
お寺のご本尊の前で、僧侶の司式のもと夫婦の誓いを立てる、厳かで温かみのある雰囲気が特徴です。
神前式・キリスト教式との根本的な違い
挙式スタイルごとに「誰に誓うか」を比較すると、その違いがよく分かります。
- 仏前式: 仏様とご先祖様
- 神前式: その神社に祀られている神様
- キリスト教式: 神様(イエス・キリスト)
仏前式の大きな特徴は、ご先祖様への報告という側面が強いこと。「家と家の結びつき」や「先祖から受け継がれてきた縁」を大切にしたいと考えるカップルに選ばれています。
仏前式を選んだカップルの割合は?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」によると、挙式スタイル別の実施割合は以下の通りです。

データが示すように、仏前式は全体のわずか0.5%と、非常に希少なスタイルです。だからこそ情報が少ないのですが、見方を変えれば、他の誰とも違う、心に深く刻まれるオリジナリティあふれる結婚式が叶うということです。
情報が少ないだけで、決してハードルが高いわけではありません。段取りさえ分かればスムーズに進められますので、安心してくださいね。

仏前結婚式の費用相場と内訳

次に、最も気になる費用について解説します。実は、仏前式の挙式料は他のスタイルに比べてリーズナブルな傾向にあります。
挙式料の相場は5万円~20万円
仏前結婚式の挙式料(お寺に納めるお布施)の相場は、5万円~20万円程度です。これはあくまで挙式のみの費用で、衣装やヘアメイク、写真撮影などは含まれていません。
費用の内訳は主に以下の通りです。
- 挙式料(御宝前へのお供え): 僧侶による司式や、場所を使用するための費用
- 雅楽演奏料: 希望する場合のみ。雅楽の生演奏は、より厳かな雰囲気を演出します。
お寺によって挙式料に含まれる内容は異なるため、問い合わせの際に必ず確認しましょう。
衣装や写真を含めた総額の目安
挙式だけでなく、衣装レンタルやヘアメイク、写真撮影などをすべて含めると、総額は30万円~50万円程度が目安となります。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 挙式料 | 5万円~20万円 |
| 新婦衣装(白無垢・色打掛) | 10万円~30万円 |
| 新郎衣装(紋付袴) | 5万円~10万円 |
| ヘアメイク・着付け | 5万円~10万円 |
| 写真撮影(スナップ) | 5万円~15万円 |
| 合計 | 30万円~80万円 |
衣装へのこだわりや、写真・ビデオ撮影をどこまで依頼するかによって費用は大きく変動します。
披露宴(食事会)を行う場合の費用
仏前式の後に親族で食事会や披露宴を行う場合は、その費用が別途必要です。
- 親族のみの食事会(10名程度): 10万円~30万円
- 友人も招く披露宴(60名程度): 250万円~350万円
多くのカップルは、お寺で挙式を行った後、近くの料亭やホテル、専門式場に移動して披露宴を行います。
披露宴会場を探す際は「仏前式後の会食で利用したい」と明確に伝えると、移動時間や着替えなどを考慮したスムーズな提案を受けやすくなりますよ。

仏前結婚式の準備|何から始める?4つのステップ

「仏前式をやりたい!」と決めたら、具体的にどう動けばいいのでしょうか。ここでは準備の進め方を4つのステップで解説します。
STEP1:挙式を行うお寺を探す
まず、挙式を執り行うお寺を探すことから始めます。
ご実家がお寺の場合は、真っ先にご両親へ相談しましょう。ご自身の宗派のお寺で挙げるのが基本です。もし、ご実家以外のお寺を希望する場合は、宗派が異なっていても受け入れてもらえるかを確認する必要があります。
菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)がある方は、そちらへ問い合わせるのが最初のステップです。
STEP2:お寺へ問い合わせ・申し込み
候補のお寺が決まったら、電話などで直接問い合わせをします。その際に確認すべきことは以下の通りです。
- 仏前結婚式の受付可否
- 希望日程の空き状況
- 費用(お布施)と、それに含まれる内容
- 参列可能な人数
- 持ち込みの可否(衣装、カメラマンなど)
私が取材で伺った話では、仏前式を希望される方のほとんどが、まずお寺に直接連絡を取ることから始めています。式場紹介カウンターなどでは情報が少ないため、直接聞くのが最も確実で早い方法です。
STEP3:衣装・ヘアメイク・カメラマンの手配
お寺の予約が完了したら、次に衣装やカメラマンなどを手配します。お寺によっては提携業者を紹介してくれる場合もありますが、基本的には自分たちで探すことになります。
- 衣装: 和装専門のレンタルショップを利用するのが一般的です。
- ヘアメイク: 出張ヘアメイクを手配します。和装のヘアセット(特に日本髪)に対応可能か確認しましょう。
- カメラマン: 持ち込みが可能かをお寺に確認した上で手配します。お寺での撮影経験が豊富なカメラマンだと安心です。
これらの手配は、和婚専門のプロデュース会社にまとめて依頼すると、手間が省けてスムーズです。
STEP4:披露宴会場の検討
挙式と並行して、披露宴や食事会の会場も探しましょう。
取材を通じて多くのカップルの事例を見てきましたが、挙式はお寺、披露宴は専門の結婚式場やホテル、料亭で行うパターンが大多数です。
そのため、お寺への問い合わせと披露宴会場探しは、できるだけ同時に進めるのが段取りをスムーズにするコツです。会場探しの際は、お寺からのアクセスや、和装での移動のしやすさをチェックしましょう。
もし、これらを別々に進めるのが大変だと感じるなら、和婚に特化した相談カウンターやプロデュース会社に相談してみてください。挙式から披露宴まで一括でサポートしてくれるので、心強い味方になりますよ。

仏前結婚式 当日の流れ
仏前式の当日の流れは、宗派やお寺によって多少異なりますが、ここでは一般的な進行例をご紹介します。厳かな儀式を通じて、二人の絆が深まるのを感じられるはずです。
1. 入堂
新郎新婦、両親、親族の順に、僧侶に続いて本堂へ入ります。雅楽の演奏が流れる中、厳かな雰囲気で式が始まります。
2. 敬白文(けいびゃくもん)朗読
司式の僧侶が、ご本尊とご先祖様へ二人が結婚することを報告する「敬白文」を読み上げます。
3. 念珠(ねんじゅ)授与
僧侶から新郎新婦へ、祝いの念珠が授けられます。新郎は白い房、新婦は赤い房の念珠をいただくのが一般的で、この念珠は一生のお守りとなります。
4. 司婚の儀(指輪交換)
新郎から新婦、新婦から新郎へ、念珠を互いの左手首にかけ合います。キリスト教式の指輪交換にあたる儀式です。最近では、この後に指輪交換を行うカップルも増えています。
5. 誓杯(せいはい)の儀
新郎新婦が夫婦の誓いを込めて、お神酒を酌み交わします。神前式の「三三九度」にあたる儀式です。
6. 焼香
新郎新婦、続いて両家の代表者が焼香を行い、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えます。
7. 法話
司式の僧侶から、二人の門出を祝うお話(法話)があります。仏教の教えに基づいた、心に響くメッセージが贈られます。
8. 退堂
一同が僧侶に続いて退堂し、式は結びとなります。
式の所要時間は全体で30分~40分程度が一般的です。厳粛な中にも、温かさを感じられるのが仏前式の魅力ですね。
まとめ:仏前結婚式は情報収集と並行準備が成功のカギ
今回は、仏前結婚式の基礎知識から費用、準備の進め方までを解説しました。
- 仏前式は、仏様とご先祖様に結婚を報告する厳かな儀式
- 挙式費用の相場は5万円~20万円と比較的リーズナブル
- 準備は「お寺への直接連絡」と「披露宴会場探し」を並行して進めるのが成功のコツ
- 衣装やカメラマンは自分たちで手配するか、プロデュース会社に依頼する
情報が少ない分、不安に思うことも多いかもしれませんが、一つひとつステップを踏んでいけば、必ず心に残る素晴らしい結婚式を実現できます。ご実家がお寺という素敵なご縁を活かして、お二人らしい結婚式の形を見つけてくださいね。
もし、「自分たちだけで進めるのはやっぱり不安…」と感じたら、まずは専門家への無料相談だけでも利用してみることをおすすめします。プロの視点から、あなたにぴったりのアドバイスがもらえるはずですよ。



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