はじめに:結婚式の「格式」って、一体なんだろう?
「格式ある結婚式にしたいけど、どう探せばいいの?」 「そもそも、結婚式場に格式なんてあるの?」
こんにちは。ウェディング業界で10年以上営業を経験し、現在はメディアライターとして活動している者です。これまで数多くのカップルとそのご家族の式場選びに立ち会ってきましたが、この「格式」という言葉は、特に親御様世代との会話で頻繁に登場する、非常に重要なキーワードでした。
結論から言うと、結婚式場には、業界内で暗黙の了解として認識されている「格」が存在します。
しかし、この「格」は、ゼクシィやハナユメといった結婚情報誌やサイトには決して明記されません。広告媒体では、特定の式場を優れていると評価するような表現は使えないからです。
だからこそ、多くの方が「何を基準に判断すればいいのか分からない」と悩んでしまうのです。
この記事では、そんな見えにくい「格式」について、元業界人の視点から徹底的に解説します。
- なぜ今、あえて「格式」を重視する意味があるのか
- 情報誌には載っていない、格式高い式場の具体的な見分け方
- 式場選び以外で「格式」を演出する方法
「格式なんて気にしない」と思っている方にも、ご両親や親族、会社関係者との思わぬ摩擦を避けるためのヒントが詰まっています。ぜひ、おふたりの大切な一日を最高のものにするための参考にしてください。
なぜ?データでは少数派でも「格式」が重視される理由
「ゼクシィ 結婚トレンド調査」によれば、式場決定時に「会場の格式・知名度」を重視したカップルは全体の22.1%。実は、他の項目に比べて高い数字ではありません。
しかし、10年以上現場にいた私の肌感覚では、特定のカップルにとって「格式」は絶対に譲れない、最重要項目でした。では、どのような場合に格式が求められるのでしょうか。
親御様やご自身の「社会的立場」が影響するケース
最も多いのが、新郎新婦、特に新郎側やそのご両親が、社会的立場を重んじる職業に就かれているケースです。
- 医師、弁護士、経営者、政治家など
- 地元で名の知れた企業の役員
- 歴史ある家柄や家業を継いでいる
このような場合、結婚式は単なるお祝い事ではなく、家と家との繋がりを披露し、日頃お世話になっている関係者へ感謝と誠意を示す「社交の場」としての側面が強くなります。
「どこの式場で挙げたか」が、そのまま家のステータスとして見られるため、誰を招待しても恥ずかしくない、信頼と実績のある式場が選ばれる傾向にあります。
親御様への配慮と感謝を示すため
新郎新婦自身は特にこだわりがなくても、「親のために」格式ある式場を選ぶカップルも少なくありません。
親御様世代にとって、子どもの結婚式は一大イベントです。親戚や自身の友人・同僚を招く手前、「立派な場所で、きちんとしたおもてなしをしてほしい」と願うのは自然な気持ちでしょう。
「自分たちは気にしない」と思っていても、後から親御様の意向で式場選びが難航するケースは本当によくあります。
おすすめは、式場見学を始める前に、一度ご両親に意向を確認しておくことです。
「結婚式を挙げようと思っているんだけど、どこかおすすめの場所とかある?」と、さりげなく聞いてみましょう。もし具体的な名前が挙がれば、その後の式場選びがスムーズになりますし、費用援助のきっかけになる可能性もあります。
【元業界人が解説】格式高い結婚式場の5つの特徴と見分け方
では、具体的にどのような式場が「格式高い」と認識されているのでしょうか。私が業界で見てきた中で、主に以下の5つのパターンに分類できます。これを知っておけば、どのエリアでもご自身で「格式ある式場」を見つけられるようになります。
1. 歴史と伝統を誇る「専門式場」
結婚式業界には、誰もがその名を知る老舗ブランドが存在します。特に東京では「四大式場」と呼ばれる4つの式場が有名です。
- ホテル椿山荘東京
- 八芳園
- ホテル雅叙園東京
- 明治神宮・明治記念館
これらの式場は、何十年にもわたって数えきれないほどの結婚式を手がけてきた実績と信頼があります。親御様世代も名前を知っていることが多く、「あそこで挙げるなら安心だ」という絶大なブランド力を持っているのが特徴です。
2. 物語を纏う「歴史的建造物」
元々は貴族の邸宅や、国内外の要人をもてなすための社交場だった場所など、歴史的な価値を持つ建造物を舞台にした結婚式も、格式高いとされています。
その建物が持つ由緒やストーリーそのものが、結婚式の価値を高めてくれるのです。建物自体が文化財に指定されていることもあり、唯一無二の空間で特別な一日を過ごせるのが魅力です。
3. 世界基準のおもてなし「外資系ラグジュアリーホテル」
「ザ・リッツ・カールトン」「マンダリン オリエンタル」「パークハイアット」などに代表される、世界的に有名なホテルブランドです。
これらのホテルは、海外での長い歴史と、世界基準で統一された質の高いサービスが最大の強み。洗練された空間と非日常的な高級感は、ゲストに最高のおもてなしを約束します。特に都市部では、そのエリアを代表する格式高いウェディングの選択肢として確固たる地位を築いています。
4. 日本の迎賓館としての品格「内資系老舗ホテル」
日本国内にも、長年にわたり国の賓客をもてなしてきた迎賓館としての役割を担ってきたホテルがあります。東京で「御三家」と呼ばれるホテルがその筆頭です。
- 帝国ホテル 東京
- The Okura Tokyo(旧・ホテルオークラ東京)
- ホテルニューオータニ
これらのホテルは、日本のホテル業界を牽引してきたという自負と、きめ細やかな日本ならではのおもてなしが魅力です。全国的に有名でなくとも、各エリアには地元財界に愛されてきた「老舗ホテル」が存在し、地域における格式の象徴となっています。
5. 日本の伝統美を伝える「由緒ある神社」
神前式は、日本の伝統と文化を感じさせる、非常に格式高い挙式スタイルです。特に、全国的に知名度の高い神社や、その地域で古くから信仰を集める「一之宮(いちのみや)」などで執り行う結婚式は、厳かで神聖な雰囲気に満ちています。
神社に披露宴会場が併設されている場合もありますが、多くは近隣のホテルや料亭へ移動して披露宴を行います。この「由緒ある神社での挙式+格式高いホテルでの披露宴」という組み合わせは、格式を最も重んじる方々に好まれる王道のスタイルです。
式場だけじゃない!結婚式の「格」を上げる3つのポイント
「格式は大事にしたいけど、会場は自分たちの好きな場所で選びたい」という方も多いでしょう。ご安心ください。必ずしも上記で挙げたような式場でなければ、格式ある結婚式ができないわけではありません。
私がメディアライターとして様々な結婚式を取材する中でも、おふたりの「おもてなし」へのこだわりで、結婚式の印象は大きく変わることを実感しています。ここでは、式場選び以外で「格」を演出する3つのポイントをご紹介します。
1. ゲストの記憶に残る「料理・ドリンク」
結婚式で最も費用がかかる項目は、実は「料理」です。だからこそ、ここへのこだわりはゲストにダイレクトに伝わります。
- コースの品数を増やす、メイン料理をアップグレードする
- シェフと直接打ち合わせをして、オリジナルメニューを取り入れる
- フリードリンクの種類を豊富にする、シャンパンや有名銘柄の日本酒を用意する
美味しい料理は、それだけでゲストの満足度を格段に引き上げ、「良い結婚式だった」という記憶に繋がります。「ちゃんとしている新郎新婦だ」という印象を持ってもらう上で、最も効果的な投資と言えるでしょう。
2. 伝統と上質さを纏う「衣裳・アイテム」
身にまとう衣裳や、ゲストの手に触れるアイテムも、結婚式の品格を左右します。
- 衣裳: 白無垢や色打掛、引振袖といった伝統的な和装を取り入れるだけで、ぐっと格式高い雰囲気になります。ウェディングドレスも、シルクやミカドシルクといった上質な素材を選ぶと、洗練された印象を与えます。
- ペーパーアイテム: 招待状や席次表に、厚手で手触りの良い紙や活版印刷などを用いると、細部へのこだわりが伝わります。
- 引出物: 有名ブランドの品物や、親世代にも喜ばれる老舗の逸品を選ぶことで、感謝の気持ちをより丁寧に表現できます。
3. 立ち居振る舞いに表れる「スタッフのサービス」
結婚式の質は、当日おふたりやゲストをサポートするスタッフの質に大きく左右されます。これは会場見学の際にぜひチェックしてほしいポイントです。
- すれ違うスタッフが自然な笑顔で挨拶をしてくれるか
- 言葉遣いや立ち居振る舞いが洗練されているか
- 会場の隅々まで清掃が行き届いているか
一流のサービスは、ゲストに安心感と心地よさを与え、結婚式全体の品格を高めてくれます。
まとめ:おふたりと両家の想いを繋ぐ、後悔しない式場選びを
今回は、結婚式の「格式」について、元業界人の視点から解説しました。
ご紹介したような格式高い式場は、長い歴史の中で培われた安心感と信頼があり、大切なゲストをお迎えするのにふさわしい場所であることは間違いありません。
しかし、最も大切なのは、どの式場が優れているかではなく、おふたりとご両家がどのような結婚式を望んでいるかです。
「格式」と「自分たちらしさ」。この二つのバランスを上手に取りながら、おふたりらしい最高の結婚式を創り上げてください。この記事が、そのための第一歩となれば幸いです。
式場選びに迷ったら、プロの視点を活用しよう
「自分たちに合う格式高い式場がどこか分からない」 「親の意向も聞きながら、効率よく式場を探したい」
そんな時は、結婚式場の無料相談サービスを利用するのがおすすめです。元同業者としても、その情報量と客観的なアドバイスは、個人で探すよりも遥かに効率的だと断言できます。
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