「遠方に住んでいる祖父母にも晴れ姿を見てほしい…」 「感染症や体調が心配で、呼びたい友人を招待できない…」
結婚式の準備を進める中で、大切なゲストを招待できない状況に、もどかしい気持ちを抱えているプレ花嫁さんも多いのではないでしょうか。
本当はみんなに集まってお祝いしてほしい。でも、さまざまな事情でそれが叶わない…。「リモート結婚式」という選択肢が気になってはいるものの、「なんだか難しそう」「盛り上がるのかな?」と不安に感じますよね。
ご安心ください。この記事では、結婚情報メディアの取材や営業で数百の式場を見てきた元業界人の私が、リモート結婚式の基本からメリット・デメリット、そして成功させるための具体的なコツまで、わかりやすく解説します。
私自身、2020年に結婚式を予定していましたが、コロナ禍で何度も延期を経験した卒花でもあります。だからこそ、ゲストに安心して参加してもらうことの大切さは痛いほどわかります。
この記事を読めば、あなたとゲストにとって最高の思い出となるリモートウェディングのヒントがきっと見つかりますよ。
リモート結婚式とは?主な3つの開催パターン

リモート結婚式と一言で言っても、その形はさまざまです。まずは、どんな開催パターンがあるのか、基本的な3つの種類を知っておきましょう。
パターン1:全員がオンラインで参加する「フルリモート型」
新郎新婦もゲストも、全員が自宅などからオンラインで参加するスタイルです。新郎新婦は自宅やスタジオから配信し、ゲストはパソコンやスマートフォンの画面越しにお祝いします。
物理的な会場が必要ないため、費用を大きく抑えられるのが特徴。海外に住む友人が多いカップルや、とにかくシンプルに開催したいカップルに向いています。
パターン2:会場とオンラインを繋ぐ「ハイブリッド型」
最近の主流となっているのがこの「ハイブリッド型」です。結婚式場には親族や親しい友人など一部のゲストを招き、その様子をオンラインでライブ配信します。
会場に来られないゲストにも、リアルタイムで式の臨場感を届けられるのが最大のメリット。私も取材で多くの式場に伺いましたが、このハイブリッド型に対応できるプロジェクターや音響設備を備えた会場がここ数年で一気に増えました。
パターン3:挙式の様子を中継する「ライブ配信型」
挙式や披露宴の様子を、定点カメラなどでシンプルにライブ配信するスタイルです。ゲストとの双方向のコミュニケーションは少ないですが、「ただ様子を見守ってほしい」という場合に手軽に実現できます。
親族だけに現地の結婚式に参加してもらい、友人には後日、この配信の録画を見てもらうといった使い方も可能です。
ちなみに、どのパターンを選ぶかによって費用も大きく変わってきます。結婚式全体の費用感を掴みたい方は、まずはこちらの記事で相場観を養っておくのがおすすめですよ。

ここが魅力!リモート結婚式の5つのメリット

「リモートって、やっぱり味気ないのかな?」と感じるかもしれませんが、実はリモートだからこそのメリットもたくさんあります。
メリット1:遠方や海外のゲストも気軽に参加できる
物理的な移動が必要ないため、海外や遠方に住んでいる友人、高齢の祖父母、入院中の親族など、これまで招待を諦めていた大切な人たちにも参加してもらえるのが最大の魅力です。
時差や距離を越えて、みんなから「おめでとう!」の言葉をもらえるのは、本当に嬉しいものですよ。
メリット2:感染症対策や体調が不安なゲストに配慮できる
妊娠中の友人や、小さなお子さんがいるゲスト、持病があって人混みが不安な方など、さまざまな事情を抱えるゲストに「オンライン参加」という選択肢を提示できるのは、新郎新婦にとっても大きな安心材料になります。
私自身の結婚式も、コロナ禍で2020年から何度も延期を重ね、最終的に日柄の良くないとされる仏滅の日にようやく挙げることができました。当時は「ゲストを呼んでいいのか」と本当に悩みましたが、今なら迷わずハイブリッド型を提案したと思います。
メリット3:費用を抑えられる可能性がある
フルリモート型であれば、会場費やゲストの飲食代、装花代などがかからないため、費用を大幅に削減できます。
ハイブリッド型の場合でも、オンライン参加のゲストが増えれば、その分料理や引き出物の費用はかかりません。浮いた予算を新婚旅行や新生活に回せるのは嬉しいポイントですね。
メリット4:ゲストの負担(交通費・宿泊費・ご祝儀)が少ない
結婚式に招待されると、ゲストは交通費や宿泊費、ご祝儀、ドレスアップなど、さまざまな面で負担がかかります。
オンライン参加であれば、こうした金銭的・時間的な負担を大幅に軽減できます。「お祝いしたい気持ちはあるけれど、参加は難しい…」と感じている友人にも、気軽に参加を呼びかけやすいでしょう。
メリット5:準備の負担が軽減されることも
招待状の準備や席次決め、アレルギー対応の確認など、ゲストの人数が増えるほど新郎新婦の準備は煩雑になります。
オンライン参加者が多い場合、こうした物理的な準備の手間が減るため、新郎新婦の負担も軽くなる傾向にあります。その分、オンラインで楽しんでもらうための企画に時間をかけられますね。
ちなみに、リモートでもリアルでも、後悔しない結婚式場選びの基本は同じです。どんな式にしたいかイメージを膨らませるためにも、選び方の基本ステップはぜひ押さえておいてくださいね。
関連記事:【2026年最新結婚式場の選び方|元業界人が後悔しない5つのステップを解説 | https://weddingnavi.net/wedding-venue-how-to-choose/】
要注意!リモート結婚式の3つのデメリットと対策

もちろん、良いことばかりではありません。リモートならではのデメリットもしっかり理解し、対策を考えておくことが成功のカギです。
デメリット1:通信環境に左右される
オンラインである以上、通信トラブルのリスクは避けられません。「映像が止まってしまった」「音声が聞こえない」といった事態が起こると、せっかくの感動的なシーンが台無しになってしまうことも。
【対策】
- プロに依頼する: 安定した配信を最優先するなら、ウェディング専門の配信業者に依頼するのが最も安心です。
- 事前の接続テスト: ゲストに事前に接続テストをお願いしたり、わかりやすいマニュアルを用意したりする工夫が大切です。
- 有線LANを使う: 新郎新婦側の配信環境は、できるだけ安定した有線LAN接続を用意しましょう。
デメリット2:一体感が生まれにくい
画面越しだと、どうしても会場の熱気や臨場感が伝わりにくく、ゲストが「置いていかれている」と感じてしまうことがあります。
【対策】
- オンライン参加者向けの演出: 司会者からオンラインゲストに話を振ったり、コメントを読み上げたり、オンライン参加者だけが参加できるクイズ企画を用意したりと、双方向のコミュニケーションを意識的に作ることが重要です。
- 乾杯セットを送る: 事前に同じ飲み物やちょっとしたおつまみをゲストの自宅に送っておき、みんなで同じものを味わいながら乾杯するのも、一体感を生む素敵な演出です。
デメリット3:ご祝儀や引き出物の対応が特殊
オンライン参加の場合、ご祝儀をどう受け取るか、引き出物をどう渡すか、という問題が出てきます。
【対策】
- ご祝儀: 事前にオンライン決済サービスや銀行振込の案内をするか、「ご祝儀は辞退します」と明確に伝えるのが親切です。
- 引き出物: 取材を通じて多くのカップルの話を聞きましたが、リモート参加のゲストからお祝い(ご祝儀やプレゼント)をいただいた場合は、後日、お礼の品として引き出物や内祝いを郵送するのが一般的です。カタログギフトや、少し高級なお菓子の詰め合わせなどが人気ですよ。
ちなみに、「通信トラブルが一番心配…」という方も多いと思いますが、最近の結婚式場はハイブリッド配信に慣れているところも多いので、プランナーさんに相談すればしっかりサポートしてもらえますよ。
リモート結婚式を成功させるための準備とポイント
最後に、リモート結婚式を「やってよかった!」と思えるものにするための、具体的な準備のポイントを3つご紹介します。
1. 配信プラットフォームや業者を慎重に選ぶ
自分たちで配信するのか、プロに任せるのかを決めましょう。
| 自分たちで手配 | プロの業者に依頼 | |
|---|---|---|
| メリット | ・費用を安く抑えられる | ・配信が安定している ・機材トラブルの心配がない ・オンライン向けの演出も相談できる |
| デメリット | ・機材準備や操作が大変 ・通信トラブルのリスクがある | ・費用がかかる(10万円~) |
| 主なツール | Zoom, YouTube Live, Google Meet | ウェディング専門の配信サービス |
費用を抑えたいならZoomなどを使うのも手ですが、一生に一度のイベントです。個人的には、安定性とクオリティを考えてプロに任せることを強くおすすめします。多くの結婚式場が提携している配信業者を紹介してくれますよ。
2. 招待状と当日の案内を工夫する
オンライン参加のゲストには、招待状で「オンラインでご参加いただけます」という選択肢を明確に伝えましょう。
参加用のURLやパスワード、当日のタイムスケジュール、推奨される服装(「ぜひ少しお洒落して参加してくださいね!」など)を記載した「オンライン参加のしおり」を同封すると、ゲストも安心して準備できます。
3. オンライン参加者も楽しめる演出を取り入れる
ただ中継を見るだけでは、ゲストは飽きてしまいます。オンライン参加者も「自分も結婚式に参加しているんだ!」と感じられる演出を取り入れましょう。
- オンラインゲストからのスピーチや余興
- チャット機能を使ったクイズ大会やメッセージ募集
- 新郎新婦がオンラインゲストのテーブルを回る(カメラを持って話しかける)時間を作る
- 集合写真のスクリーンショットタイム
ちょっとした工夫で、画面の向こう側のゲストとの距離はぐっと縮まります。どんな演出ができるか、ぜひプランナーさんに相談してみてください。
ちなみに、披露宴全体の流れや人気の演出について知っておくと、リモートでの演出のヒントも見つかりやすいですよ。
関連記事:【2026年最新結婚式披露宴の完全ガイド!費用・流れ・人気演出を元業界人が解説 | https://weddingnavi.net/wedding-reception-complete-guide/】
まとめ:リモート結婚式は「諦め」ではなく「新しい選択肢」
今回は、リモート結婚式の基本からメリット・デメリット、成功のコツまでを解説しました。
- リモート結婚式には「フルリモート」「ハイブリッド」「ライブ配信」の3パターンがある
- メリットは、遠方ゲストも参加でき、費用や準備の負担を軽減できること
- デメリットは、通信トラブルや一体感の欠如。事前の対策が重要
- 成功のカギは、プロへの依頼、丁寧な案内、オンライン参加者向けの演出
さまざまな事情で、結婚式の形を模索しているプレ花嫁さんへ。リモート結婚式は、決して妥協案や諦めの選択ではありません。大切な人たちと安全に、そして温かく繋がるための、とても素敵な新しい結婚式の形です。
私自身、コロナ禍での結婚式準備を通じて、物理的に集まることだけがすべてではないと実感しました。画面越しでも、お祝いの気持ちは必ず伝わります。
この記事が、あなたらしい結婚式を創り上げるための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、パートナーやプランナーさんと相談しながら、最高の1日を計画してくださいね。


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