「披露宴の締めくくり、お父さんにお願いする挨拶が心配…」 「緊張しやすい父だから、どんな風にサポートすればいいんだろう?」
結婚式のクライマックス、父親からの謝辞は、普段は無口なお父様が想いを語る、最高に感動的なシーンのひとつです。心のこもった、少し不器用な言葉だからこそ、ゲストの心に深く響きます。
この記事では、緊張しやすいお父様でも安心して本番を迎えられるよう、花嫁さんができる結婚式父親挨拶のサポート方法を、元業界人の視点から徹底解説します。
基本構成からよくある疑問まで、この記事を読めば、お父様と一緒に最高のフィナーレを準備できますよ。

そもそも結婚式の父親の挨拶、誰がやるのが正解?

まず、多くのプレ花嫁さんが悩む「どちらの父親が挨拶をするの?」という疑問にお答えします。基本的なマナーと最近の傾向を知っておきましょう。
一般的には「新郎の父親」が両家を代表して行う
伝統的な流れでは、披露宴の結びの挨拶は新郎の父親が両家の代表として行うのが一般的です。これは、新郎側がゲストを招いた「ホスト」であるという考え方に基づいています。
新郎新婦からの謝辞の後に新郎の父が立ち、ゲスト全体への感謝と今後の支援をお願いする言葉で締めくくるのが、最もオーソドックスな形です。
新婦の父親が挨拶するケースや両家から挨拶するパターンも
もちろん、これは絶対的なルールではありません。以下のようなケースでは、新婦の父親が挨拶をしたり、両家の父親がそれぞれ挨拶をしたりすることもあります。
- 新婦の父親が挨拶する場合
- 新郎の父親が人前で話すのが極端に苦手
- 新婦側のゲストが非常に多い
- 新婦の父親が挨拶を強く希望している
- 両家の父親が挨拶する場合
- 新郎父が「両家代表謝辞」を、新婦父が「乾杯の挨拶」を担当するなど、役割を分担する
- 披露宴の冒頭で新郎父、結びに新婦父が挨拶をする
誰が挨拶をするかに「正解」はありません。最も大切なのは、両家で事前にしっかり話し合って決めることです。お互いの両親の意向を確認し、全員が納得できる形を選びましょう。
新郎新婦が間に入って調整役をすると、直接話し合うよりスムーズに決まりやすいですよ。
感動を呼ぶ父親挨拶の基本構成と時間

挨拶をお願いされたお父様が一番気になるのは「何を、どれくらい話せばいいのか」という点。ここでは、スピーチの骨格となる基本構成と適切な時間の目安を解説します。
挨拶の長さは「2〜3分」がベスト
父親の挨拶の長さは、2〜3分(文字数にして600〜900字程度)が最も聞きやすく、スマートな印象を与えます。
短すぎると感謝の気持ちが伝わりにくく、5分以上になるとゲストが疲れてしまい、せっかくの感動的な雰囲気が間延びしてしまいます。披露宴の締めくくりとして、簡潔に、しかし心を込めて語るのがポイントです。
そのまま使える!基本の4ステップ構成
スピーチに不慣れなお父様でも、この構成に沿って考えれば、まとまりのある感動的な挨拶を作ることができます。
- 【導入】ゲストへの感謝
- まずは列席いただいたゲストへ、お祝いと参加への感謝を伝えます。
- 例文: 「ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父、◯◯でございます。本日はご多忙の中、ふたりのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。皆様からの温かいお祝いの言葉の数々に、両家を代表いたしまして心より御礼申し上げます。」
- 【本題】新郎新婦へのはなむけの言葉
- 新郎新婦の幼い頃のエピソードや、結婚が決まった時の気持ちなどを交え、ふたりへのメッセージを伝えます。
- 例文: 「息子の◯◯が、こんなに素敵な△△さんと巡り会い、今日という日を迎えられたことを、親として大変嬉しく思っております。まだまだ未熟なふたりではございますが、力を合わせ、笑顔の絶えない家庭を築いていってほしいと願っております。」
- 【展開】今後の支援のお願い
- ゲストに対して、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻をお願いする言葉を述べます。
- 例文: 「何分にも若輩者のふたりでございます。皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
- 【結び】締めの言葉
- 改めてゲストへの感謝と、皆様の幸せを願う言葉で締めくくります。
- 例文: 「結びになりますが、本日ご列席いただきました皆様の、今後のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」
この基本構成をベースに、お父様らしいエピソードや言葉を加えてアレンジするのがおすすめです。

父親の挨拶でよくあるQ&A|カンペ・涙・練習法

いざ挨拶をお願いすると、お父様から様々な質問や不安が出てくるはず。ここでは、花嫁さんが事前に知っておくと安心な、よくある疑問にお答えします。
Q1. カンペ(メモ)を見ながら話すのは失礼?
A. まったく失礼ではありません。堂々と使いましょう!
無理に暗記しようとして頭が真っ白になり、言葉に詰まってしまう方が、見ている側もハラハラしてしまいます。メモを片手に挨拶するのは、結婚式ではごく普通の光景です。
大切なのは、気持ちを込めて、誠実に想いを伝えること。手元のメモに時々視線を落としながらでも、しっかりとゲストや新郎新婦の顔を見て話せば、気持ちは必ず伝わります。「カンペを見ても大丈夫だよ」と、花嫁さんから伝えてあげると、お父様もきっと安心するはずです。
Q2. 緊張で泣いてしまったらどうしよう…
A. 感動の涙は、会場を温かい雰囲気にしてくれます。
父親の涙は、娘や息子への愛情の深さの表れです。もし言葉に詰まっても、ゲストは「感動しているんだな」と温かく見守ってくれます。むしろ、その姿に心を打たれ、もらい泣きしてしまうゲストも少なくありません。
「もし泣いちゃっても、それが一番のメッセージになるから大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。ハンカチをポケットに用意しておくと、さらに安心ですね。
Q3. 上手く話せるか不安。練習した方がいい?
A. 本番1週間前くらいから、声に出して読む練習がおすすめです。
ぶっつけ本番は誰でも緊張します。事前に何度か声に出して読んでおくだけで、言葉が口になじみ、当日の安心感が全く違います。
- 時間配分の確認:実際に声に出して時間を計り、2〜3分に収まるかチェックする。
- 言葉の確認:言いにくい部分や、不自然な表現がないか確認する。
- 気持ちを込める練習:どこを強調して伝えたいか、意識しながら読む。
花嫁さんが練習に付き合って、感想を伝えてあげるのも素晴らしいサポートになりますよ。
心配な方は、友人スピーチに関する記事も参考になります。基本的な構成やマナーは共通する部分も多いですよ。

花嫁ができる!お父様への3つのサポート術
最後に、挨拶という大役を担ってくれるお父様のために、花嫁さんができる具体的なサポートを3つご紹介します。
1. スピーチの材料になるエピソードを一緒に探す
「何を話せばいいかわからない」というお父様は少なくありません。そんな時は、花嫁さんからエピソードのヒントを提供してあげるのが効果的です。
- 「小さい頃、お父さんとよく行った公園の話、覚えてる?」
- 「彼を初めて紹介した時、お父さんどう思った?」
- 「反抗期の時、迷惑かけたけど、あの時のお父さんの言葉が心に残ってるんだ」
昔のアルバムを一緒に見返しながら思い出話をするのも素敵ですね。お父様が話しやすいエピソードを一緒に探すことで、スピーチの内容がぐっと深まります。
2. 感謝の気持ちを事前に伝えておく
挨拶をお願いする際はもちろん、結婚式の数日前にも改めて「お父さん、挨拶引き受けてくれてありがとう。すごく楽しみにしてるね」と感謝を伝えましょう。
その一言があるだけで、「娘のために頑張ろう」という気持ちが強くなります。プレッシャーをかけるのではなく、期待と感謝を伝えることが、お父様の何よりの力になるはずです。
3. 当日は「ありがとう」の気持ちで見守る
結婚式当日、お父様が挨拶に立った時は、まっすぐにお父さんの顔を見て、優しく頷きながら聞くことを意識してください。
あなたの笑顔が、緊張しているお父様にとって一番の安心材料になります。スピーチの上手い下手は関係ありません。自分のために一生懸命話してくれる父親の姿を、心からの「ありがとう」の気持ちで見守りましょう。
挨拶が終わって席に戻ってきたら、「お父さん、素敵な挨拶をありがとう」と、すぐに声をかけてあげてくださいね。その一言で、お父様もホッと肩の荷が下りるはずです。
まとめ:最高のフィナーレは親子で一緒に作り上げよう
今回は、結婚式の父親の挨拶について、基本構成から花嫁さんができるサポート術までを解説しました。
- 挨拶は新郎の父が一般的だが、両家で相談して決めるのがベスト
- 長さは2〜3分、基本の4ステップ構成で考える
- カンペも涙もOK!大切なのは気持ちを伝えること
- 花嫁からの事前のサポートが、お父様の安心につながる
父親の挨拶は、披露宴を締めくくる大切なセレモニーであると同時に、親子にとって忘れられない思い出になる瞬間です。
「上手く話せるかな」という不安を「娘のために想いを伝えよう」という前向きな気持ちに変えられるのは、一番近くにいるあなただけです。ぜひこの記事を参考に、お父様と二人三脚で素敵なスピーチを準備してくださいね。
結婚式の準備を進めていると、挨拶以外にも様々な演出やマナーについて知りたくなりますよね。以下の記事では、スピーチ全般のコツや忌み言葉など、知っておくと安心な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。




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