結婚式に招待されたものの、フレンチのフルコースと聞くと「テーブルマナー、大丈夫かな…」と不安になりますよね。ナイフとフォークはどれから?スープの飲み方は?など、今さら人には聞きづらい疑問、よくわかります。
でも、安心してください。結婚式のテーブルマナーは、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表し、その場にいる全員が気持ちよく過ごすための心遣いです。堅苦しいルールではありません。
この記事では、結婚情報メディアの元スタッフである私が、「これだけ押さえれば大丈夫!」という最低限の基本マナー10選を解説します。マナーに自信がつき、お祝いの気持ちで美味しいお料理を心から楽しめるようになりますよ。
なぜ結婚式でテーブルマナーが大切なの?

そもそも、なぜ結婚式でテーブルマナーが重視されるのでしょうか。理由は大きく2つあります。
新郎新婦や他のゲストへの配慮
結婚式は、新郎新婦にとって一生に一度の大切な日です。そのお祝いの席にふさわしい振る舞いをすることが、ゲストとしてのお祝いの気持ちの表現になります。
また、同席するゲストは親族や会社の上司など様々です。全員が心地よく食事と会話を楽しめるよう、基本的なマナーを知っておくことは大切な配慮と言えるでしょう。
マナーを知れば食事を心から楽しめる
「マナーを間違えたらどうしよう…」と不安に思っていると、せっかくの美味しいお料理も楽しめませんよね。
基本的なマナーを知っておけば、余計な心配をすることなく、リラックスして食事や会話に集中できます。マナーはあなたを縛るものではなく、楽しむためのツールだと考えてください。
ちなみに、結婚式全体の費用について知っておくと、新郎新婦がどれだけ準備を頑張ったかが分かり、より感謝の気持ちが深まるかもしれません。

これだけは押さえたい!結婚式テーブルマナー10選

それでは、具体的なマナーを見ていきましょう。一度覚えてしまえば簡単なものばかりです。
1. 席に着いたら:ナプキンは乾杯後に膝の上へ
席に着くと、テーブルのお皿の上や横にナプキンが置いてあります。
- タイミング:席にすぐ着いたら広げるのではなく、乾杯が終わってからがスマートです。主賓の挨拶などが終わったタイミングで、周りの人に合わせるのが良いでしょう。
- 使い方:ナプキンを広げ、二つ折りにして折り目を自分側にして膝の上に置きます。口や手を拭くときは、ナプキンの内側を使いましょう。そうすれば、膝の上に戻したときに汚れた面が見えません。
2. 乾杯のとき:グラスを合わせず、目の高さに掲げる
乾杯の音頭があったら、グラスを持ちます。
- 持ち方:グラスの脚(ステム)の部分を指で持ちます。
- 高さ:周りの人とグラスをカチンと合わせるのはNGです。特に格式の高い結婚式では繊細なグラスが使われていることが多く、割れる危険があります。グラスを目の高さくらいまで静かに持ち上げて、周りの人とにこやかに目礼を交わしましょう。
3. カトラリー(ナイフ・フォーク)は外側から使う
テーブルにたくさんのナイフやフォークが並んでいても、ルールはとてもシンプルです。
お料理が一品運ばれてくるごとに、一番外側にあるセットを使うだけ。
前菜なら一番外側のナイフとフォーク、次の魚料理ならその内側…という順番で使っていけば、自然と正しいカトラリーを選べます。
4. スープは「手前から奥へ」すくうのが基本
スープの飲み方にも美しい所作があります。
- すくい方:スプーンを手前から奥に向かって動かしてすくいます。こうすることで、スープが手前にこぼれるのを防げます。
- 飲み方:音を立ててすするのはNGです。スプーンの先から静かに口に流し込むようにいただきましょう。
- 量が少なくなったら:スープ皿を少しだけ奥側に傾けてすくうと、最後まで綺麗にいただけます。
5. パンは一口サイズにちぎってから食べる
パンは、スープと一緒か、メインディッシュの合間にお口直しとしていただくことが多いです。
- 食べるタイミング:特に決まりはありませんが、一般的には前菜の後からメインディッシュが終わるまでの間にいただきます。
- 食べ方:パンに直接かぶりつくのはマナー違反です。必ず一口で食べられる大きさに手でちぎってから、バターなどをつけて口に運びましょう。
6. 食事の途中:ナイフとフォークは「ハの字」に置く
食事の途中でナイフやフォークを置きたいとき(パンを食べる、飲み物を飲むなど)は、お皿の上に「ハの字」になるように置きます。
- 置き方:お皿の縁に、フォークは背を上にして左側、ナイフは刃を内側(自分側)に向けて右側に置きます。これが「まだ食事中です」という合図になります。
7. 食事の終了:ナイフとフォークを揃えて右斜め下に
食事が終わったら、使ったナイフとフォークを揃えてお皿の上に置きます。
- 置き方:お皿の右側(時計の4時くらいの方向)に、柄が手前に来るようにして揃えて置きます。このとき、フォークは背を下(腹を上)に、ナイフは刃を内側にしてフォークの右側に置くのが正式なマナーです。これが「食事が終わりました」というスタッフへの合図になります。
8. 中座するとき:ナプキンは軽くたたんで「椅子の上」に
お手洗いなどで少し席を外す(中座する)とき、膝の上のナプキンはどうすればいいのでしょうか。
この場合は、軽くたたんで椅子の上(座面)に置きます。テーブルの上に置くと「食事が終わった」という合図になってしまうので注意しましょう。
9. 退席するとき:ナプキンは「テーブルの上」に
披露宴が終わり、席を立つときには、ナプキンをテーブルの上に置きます。
このとき、きれいにたたみすぎる必要はありません。わざと少し崩してラフにたたむのが「楽しかったです。ごちそうさまでした」という感謝の気持ちを表すサインになります。
10. ドリンク:無理に飲む必要はなし!
結婚式ではお酒が進むこともありますが、無理は禁物です。
乾杯のときは口をつけるのがマナーですが、その後は自分のペースで楽しんでOK。お酒が苦手な方は、スタッフに伝えればソフトドリンクを用意してもらえます。注がれたお酒に口をつけなくても失礼にはあたりませんので、安心してくださいね。
式場のスタッフはゲストの様子をよく見ています。飲み物が空になっていたり、困っていたりするとすぐに気づいてくれるので、遠慮なく声をかけて大丈夫ですよ。
意外と知らない?テーブルマナーのNG行動

基本マナーとあわせて、やってしまいがちなNG行動も知っておくと安心です。
NG①:フォークの背にご飯などを乗せる
日本ではやりがちですが、フォークの背にライスや豆などを乗せて食べるのは国際的なマナーではあまり良いとされていません。食べにくい場合は、ナイフでフォークの上に軽く乗せるようにして口に運びましょう。
NG②:大きな音を立てる
ナイフやフォークがお皿に当たってカチャカチャと大きな音を立てたり、スープをズズッとすすったりするのはもちろんNGです。周りの方との会話を妨げないよう、静かな所作を心がけましょう。
NG③:口に食べ物が入ったまま話す
楽しい会話に夢中になって、ついやってしまいがちですが、口に食べ物が入ったまま話すのは見た目にも美しくありません。しっかりと飲み込んでから話すようにしましょう。
結婚式では、友人代表スピーチなど、ゲストが話す機会もあります。マナーを守って、スマートに役目を果たしたいですね。

もしマナーを間違えてしまったら?
どんなに気をつけていても、うっかりミスをしてしまうことはあります。でも、焦る必要はありません。
カトラリーを床に落としてしまった場合
自分で拾おうとせず、軽く手を挙げてスタッフの方を呼びましょう。スタッフがスマートに新しいものと交換してくれます。慌ててテーブルの下に潜り込む方がかえって目立ってしまいます。
食べられない食材があった場合
アレルギーや苦手な食材がある場合は、招待状の返信時に伝えておくのがベストです。もし伝え忘れてしまっても、当日にスタッフの方にそっと伝えれば、可能な範囲で対応してくれることが多いです。残す場合も、お皿の隅に寄せておけば問題ありません。
大切なのは、ミスをしたときに慌てず、落ち着いてスマートに対応することです。笑顔でいれば、何も問題ありませんよ。
まとめ:マナーは楽しむための心遣い
今回は、結婚式で恥をかかないための最低限のテーブルマナー10選をご紹介しました。
- ナプキンは乾杯後に膝の上へ
- 乾杯はグラスを合わせず、目の高さに
- カトラリーは外側から順番に使う
- スープは手前から奥へすくう
- パンは一口サイズにちぎって食べる
- 食事の途中はナイフとフォークを「ハの字」に
- 食事が終了したら揃えて右斜め下に
- 中座する時はナプキンを椅子の上に
- 退席する時はナプキンをテーブルの上に
- ドリンクは無理に飲まなくてOK
たくさんのルールがあるように感じたかもしれませんが、一度覚えてしまえばどれも簡単なものばかりです。
一般的に、結婚式の場で最も大切なのは「お祝いする気持ち」と「食事を楽しむ気持ち」と言われています。完璧なマナーよりも、あなたの笑顔が新郎新婦にとって何よりのプレゼントになります。
この記事を参考に、自信を持って結婚式に出席し、素敵な一日を過ごしてくださいね。
結婚式に参列する機会が増えると、ご祝儀など他のマナーも気になってくるかもしれませんね。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。



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