披露宴のクライマックス、新郎による結びの挨拶。 「ゲストに感謝を伝えたいけど、何を話せばいいんだろう…」 「長さは2〜3分と聞くけど、感動的なスピーチにできる自信がない…」 そんな風に、頭を悩ませている新郎さんや、彼のスピーチが気になっているプレ花嫁さんも多いのではないでしょうか。
ゲストの心に響く、感動的な締めくくりにしたいですよね。実は、私が結婚情報誌の取材で見てきた数々の素敵な謝辞には、いくつかの共通点があるんです。
この記事では、元業界人の視点から、結びの挨拶の基本構成から、感動を呼ぶコツ、よくある疑問までを網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持って本番に臨めるようになりますよ。
結婚式結びの挨拶(新郎謝辞)の基本構成

新郎の結びの挨拶は、披露宴全体の印象を決定づける大切な役割を担います。感謝の気持ちをしっかりと伝えるために、まずは基本の構成を押さえましょう。この流れに沿って考えれば、誰でもまとまりのあるスピーチが作れます。
①まずはゲストへの感謝から
スピーチの冒頭では、当日出席してくださったゲストへの感謝の言葉を述べます。 「本日はご多用の中、私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます」という基本フレーズに加え、遠方からのゲストや、主賓・乾杯の挨拶をしてくれた方、スピーチや余興で盛り上げてくれた友人への個別の感謝を述べると、より丁寧な印象になります。
②次に両親や親族への感謝を伝える
次に、これまで育ててくれたご両親や、支えてくれた親族への感謝を伝えます。ここはスピーチの中でも特に感動が生まれやすいパートです。 「お父さん、お母さん、今日まで大切に育ててくれてありがとう」というストレートな言葉はもちろん、具体的な思い出のエピソードを交えると、より一層気持ちが伝わります。
③新生活への抱負と今後の指導のお願い
感謝を伝えた後は、これから二人でどんな家庭を築いていきたいか、という未来に向けた抱負を述べます。 「これからは二人で力を合わせ、笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思います」といった前向きな言葉が一般的です。そして、「まだまだ未熟な二人ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」と、ゲストへのお願いでつなげましょう。
④結びの言葉で締めくくる
最後は、ゲストの皆様の幸せを願う言葉で締めくくります。 「結びになりますが、皆様の今後のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、私たち二人からのお礼の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました」といった言葉で、深くお辞儀をしてスピーチを終えましょう。
ちなみに、構成は決まっていますが、無理に難しい言葉を使う必要はありません。自分の言葉で素直な気持ちを表現するのが一番ゲストの心に響きます。

そのまま使える!結びの挨拶の基本例文

構成はわかったけれど、具体的にどんな言葉で話せばいいかイメージが湧かない…という方のために、基本の例文をご紹介します。この例文をベースに、あなただけのエピソードや言葉を加えてアレンジしてみてください。
皆様、本日はご多用の中、私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。 また、ただいまは皆様より心のこもった温かいお祝いのお言葉をたくさん頂戴し、胸がいっぱいです。
(個別の感謝の例) 〇〇様には、心温まるご祝辞を賜り、深く感謝申し上げます。 〇〇部長には、乾杯のご発声をいただき、誠にありがとうございました。 また、余興で会場を盛り上げてくれた友人たちにも、この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとう。
そして、お父さん、お母さん。今日まで〇年間、たくさんの愛情を注いでくれて本当にありがとう。 (ここに具体的なエピソードを入れる) これからは、〇〇さん(新婦の名前)と二人で、お父さんお母さんのような温かい家庭を築いていきたいと思います。
〇〇さん(新婦の名前)のご両親様。今日まで〇〇さんを大切に育ててくださり、心から感謝申し上げます。これからは、私が〇〇さんを必ず幸せにします。どうぞ、安心して見守っていてください。
皆様、まだまだ未熟な私たちではございますが、これからは二人で力を合わせ、笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思っております。 どうか今後とも、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
結びになりますが、本日ご列席いただきました皆様の今後のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。
本日は、誠にありがとうございました。
スピーチで使ってはいけない「忌み言葉」が心配な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

感動を呼ぶスピーチにする3つのコツ

せっかくの挨拶、ただ無難に終わるのではなく、ゲストの心に残るものにしたいですよね。私が取材で「この挨拶、素敵だな」と感じたスピーチには、いくつかの共通点がありました。ここでは、感動を呼ぶための3つのコツをご紹介します。
1. 長さは「2〜3分」にまとめる
まず大切なのがスピーチの長さです。理想的な長さは2〜3分。これより短いと少し物足りなく、長すぎるとゲストが飽きてしまいます。 文字数にすると、600〜900字程度が目安です。事前に原稿を作成し、声に出して時間を計ってみることを強くおすすめします。
2. 具体的なエピソードを1つだけ入れる
感謝の言葉に加えて、具体的なエピソードを1つだけ盛り込むと、スピーチにぐっと深みが出ます。 例えば、両親への感謝を伝えるパートで「反抗期に迷惑をかけたこと」や「いつも味方でいてくれたこと」など、自分だけの実体験を話すことで、聞いているゲストも感情移入しやすくなります。あれもこれもと欲張らず、一番伝えたいエピソードを1つに絞るのがポイントです。
3. 自分の言葉で、堂々と話す
上手な言い回しや難しい言葉を使う必要は全くありません。少し言葉に詰まっても、自分の素直な気持ちを、自分の言葉で伝えることが何よりも大切です。 そして、姿勢を正し、できるだけゲスト一人ひとりの顔を見ながら、堂々と話しましょう。その真摯な姿が、一番ゲストの心を打ちます。
ちなみに、スピーチの内容は事前に新婦にも共有しておくと安心です。サプライズにしたい気持ちもわかりますが、内容を二人で確認しておくことで、より心のこもった挨拶になります。
新郎謝辞でよくあるQ&A
最後に、結びの挨拶に関して新郎新婦さんからよくいただく質問にお答えします。
Q1. カンペ(手紙)を見ながら話すのはアリ?
A. まったく問題ありません。むしろ、堂々と持って読みましょう。
「カンペを見ると格好悪いかな?」と心配する方がいますが、何も見ずに話そうとして頭が真っ白になってしまうより、ずっと良いです。私が取材で見てきた中でも、素敵な挨拶をされる新郎さんは、手紙形式のカンペを堂々と持っている方が多かったです。 大切なのは、感謝の気持ちをきちんと伝えること。カンペは、そのための「お守り」だと思って、ぜひ活用してください。
Q2. 緊張して泣いてしまっても大丈夫?
A. 大丈夫です。感動の涙は、会場を温かい雰囲気にしてくれます。
万感の思いがこみ上げて、涙で言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。それは決して恥ずかしいことではありません。無理にこらえる必要はなく、少し落ち着くまで待ってから、ゆっくりと話し始めれば大丈夫です。隣にいる新婦が、そっとハンカチを差し出すシーンもとても素敵ですよ。
Q3. 新婦も一言挨拶すべき?
A. 必須ではありませんが、最近は新婦が挨拶するケースも増えています。
伝統的には新郎が家を代表して挨拶を行いますが、最近は新婦も自分の言葉で感謝を伝えたいと、最後に一言添えるケースが増加中です。 新郎の挨拶の後に、「私からも一言、感謝を伝えさせてください」と切り出し、自分のゲストや両親への感謝を述べると、より丁寧な印象になります。二人で事前に相談して決めると良いでしょう。
ちなみに、挨拶で絶対に避けるべきなのは、長すぎる話、内輪ネタばかりで他のゲストが置いてけぼりになる話、そしてお酒に酔った状態でのスピーチです。これらさえ気をつければ、きっと素敵な締めくくりになります。
まとめ:結びの挨拶は感謝を伝える最高のチャンス
今回は、結婚式の結びの挨拶について、基本構成から感動を呼ぶコツ、よくある疑問までを解説しました。
- 基本構成は「①ゲストへの感謝 → ②両親への感謝 → ③今後の抱負 → ④締め」
- 長さは2〜3分がベスト
- 具体的なエピソードを1つ入れると感動的に
- カンペは堂々と使ってOK!
結びの挨拶は、新郎がゲスト全員に感謝の気持ちを直接伝えられる、最高のチャンスです。この記事を参考に、あなたらしい素敵な言葉で、披露宴を締めくくってくださいね。
もし、スピーチ以外にも結婚式の準備で不安なことがあれば、プロに相談してみるのも一つの手です。まずは無料相談だけでも、プロの視点から有益なアドバイスがもらえますよ。



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